22S/Sコレクションの新モデルとして登場したボンバージャケットGI00091UL、色は黒でサイズは50です。個人的には他ブランドのL位の感覚で身長175cm、60kgでちょうど良いと感じていました。
ゴアテックスインフィニアムをしており軽量で防風性に優れています。春秋は単体で、冬はインナーに薄手のダウンなどを使用すれば活躍する機会が増えますのでとても便利な商品です。

5回程度着用で使用に問題ある傷や汚れはありません。

着丈約66.5cm、身幅(脇下)約58cm、1番下約48.5cm、肩幅約48cm、袖丈約65cmです。素人採寸のため誤差が生じる場合があります。

1948年、ミラノの北に位置する小さな町Lesa（レーザ）で創業した「HERNO（ヘルノ）」。クラシコイタリア協会発足時から加盟しているイタリアを代表する名門コートブランドです。レインコートからスタートし、ビキューナやカシミヤなどの高級素材を使ったコートで成功を収め、イタリアンスタイルの真髄を表した品位とエレガンスのある製品として世界に広がりました。現社長クラウディオ・マレンツィは、60年以上の歴史の中で培ってきた職人技を継承しつつイタリアンエレガンスを体現する高級素材と先進的な機能素材を使い分け、モダンで品格のあるデザインに落とし込んだコレクションを展開しています。中でも羽毛を直接コート生地内に注入する特殊な製法によって軽量化に成功したダウンウェアが有名で定番アイテムとして人気を集めています。ゴアテックスや止水ファスナーなどの高機能素材を用い、それを都会的なデザインに落とし込んで機能性とファッション性を高い次元で融合させた人気シリーズ「Laminar（ラミナー）」。同シリーズ立ち上げのためにヘルノに招かれたのが「Errolson Hugh（エロルソン・ヒュー）」です。ナイキ、アークテリクス、アクロニウム、ストーンアイランド、バートンなど、数多くのブランドのデザインを手掛けてきた彼は、独自のカッティングや最先端の素材使いを得意にしています。ご紹介するのは、22S/Sコレクションの新モデルとして登場した「GI00091UL」です。ラミナーシリーズの中でも人気の高いショートブルゾンなのですが、従来のようなスポーツテイストではなく、ミリタリーの要素を取り入れてトレンド感を打ち出した意欲作になります。

デザインのベースになっているのは、アメリカ空軍の「MA-1フライトジャケット」です。“エムエーワン”の愛称で親しまれている同ジャケットは、1952年に米国空軍によって開発されました。軍用機の狭いコクピット内で機材や機器に引っかからないように工夫されたシンプルな外観で、襟、袖口、裾まわりに冷気の侵入を防ぐためのリブがデザインされていることが特徴です。その完成度の高さから、誕生から50年以上たった今でも現役で使用されている“フライトジャケットの王様”です。そんなMA-1をモダンに再解釈したのがGI00091ULです。ひと目でそれと分かるリブ襟、左腕のシガレットポケット、軽やかなショート丈、袖口・裾まわりのリブなど、時代を経ても変わることのないMA-1の完成されたデザインを継承しつつも、最先端の防水透湿性素材（GORE-TEX WINDSTOPPER）を採用することで機能性を極限まで高めています。サイバラを切り替えた細身シルエットも素晴らしく、シンプルなデザインを引き立て、このブルゾンをよりいっそう洗練されたものにしています。画像からも伝わると思いますが、MA-1にありがちな男臭さは微塵もありません。モードで大人な空気感を纏ったMA-1とでも言えばいいでしょうか、全方位どこから見ても洗練されています。カジュアルからモードまで幅広いスタイルに合わせられるのはもちろんアクティブなシーンにも対応するので、ワードローブになくてはならない存在になってくれるはず。もっとリーズナブルな高機能アウターもありますが、せっかくならファッション性を備えたヘルノの新作を選んでみてはいかがでしょうか。

エロルソン・ヒューが手掛けているだけあって細部のディテールが素晴らしいです。マットな質感のラバー加工スライダー、型崩れしにくい筒状のリブ、首背面に施された反射ロゴテープ、止水テープで補強されたシガレットポケット、汗でベトつかないメッシュ裏地など、機能性を高めるためのディテールがデザインへと昇華されており、アウトドアブランドの品とは一線を画する洗練された仕上がりになっています。ヘルノが支持されている理由のひとつに「モダンでシャープなシルエット」が挙げられます。同ブランドのアウターウェアは“細すぎないのに洗練されて見えること”が特徴です。昨今主流になっているタイトシルエットではなく、メイン顧客である大人の男性を意識した程よい細身シルエットになっているので窮屈で動きづらいということはありません。加えて、長年に亘るコート作りの中で培われてきたノウハウ、つまりイタリアの伝統的なテーラード技術に裏打ちされているので、とにかく着やすい（動きやすい）です。袖を通した瞬間、流石はイタリアを代表する名門コートブランドだと実感できます。
使用されている素材は、アウトドアブランド御用達の「GORE-TEX WINDSTOPPER（2LAYERS）」です。アメリカのW.L.Gore & Associates社が製造するゴアテックスウィンドストッパーは、1平方センチメートルに数億個もの微細な孔（0.2ミクロン）がある「水蒸気は通し、雨風は通さない」という特徴を持った防水透湿性素材になります。雨や風はシャットアウトするのに本体内側の蒸気（蒸れ）は外部に放出されるので、常に内部が快適な環境に保たれます。WINDSTOPPERは通常のゴアテックスよりもメンブレン（ゴアテックスフィルム）が薄くてやわらかいため、ゴワゴワせず軽くて着やすいです。驚くべきは、その軽さです。最先端の防水透湿性素材でありながら約300グラムという軽量ぶり。どれくらい軽いのかと言いますと、例えるならスマートフォン約1.5台分です。シャツ並みの軽量ぶりなので、本当に着ていることを忘れてしまうほどです。

畳むと小さくなるので持ち運びにも便利です。メンブレンの表層には、シックな艶消し仕上げのポリエステル素材が使用されています。傷が付きにくいヘビーデューティーな素材でありながら、きめが細かく上品な風合いで高級感があります。シルクのような滑らかな手触りもたまりません。汚れてもサッと拭けばキレイになるので日常の手入れはほとんど必要ありません。内側のラベルにEASY CAREと記載されているように、このブルゾンは自宅で洗濯（水洗い）できます。汗を多くかく春夏シーズンにうれしい限りですね。